自責思考と他責思考

 

物事が自分の期待通りに運ばなかった時、
自責思考で判断するか、他責思考で判断するかが、

その後の結果を大きく分ける。

 

他責とは
上手くいかなかった原因を
(他人や環境のせいにする)という思考。

そして自分は批判以外に何もしないというスタンスをとる。

 

自責とは、
自分の働きかけで改善できないか、
と主体的に自分事として捉える思考だ。
※自分が全て悪い、
というマイナス思考ではなく(原因が自分にない場合もある)、
よい結果を得るために自分にできる事はなかったか?
という観点から自分を振り返る思考である。

 

ここにおいてもまず達成したい目標がある事が大前提だ。

「こうしたい」という思いなしに、

自責思考を持とうとは到底思えないからだ。

 

その目標達成のプロセスにおいて上手くいかない事は必ず起きる。

その時に他責思考になると「あの人のせいで上手くいかなかった」と言い切ってしまい、それが「自分ではこの問題は解決できない」というメッセージに変換され、その瞬間にあきらめざるを得なくなってしまう。

自分自身で人生を望む方向にコントロール出来なくなってしまうのだ。

 

目標達成においては次々と問題が訪れる。

また一つの問題を避けても、

自分自身のレベルが上がらない限り、

また同じ問題で行き詰まる。

だからこそ自責思考により自分自身に目を向け、その問題に対処できる自分に一歩ずつ成長していく事は避けては通れない道なのだ。

 

四書五経の一つである『大学』『中庸』も、
周囲の問題を改善させるためには、
まず自分自身のあり方を見直し改善させるといった事が、書いてあったように思う。

古典的名著は、
すべからく己のあり方を正すことが第一に行うべきこととしてあげられている。

 

同じ環境においても、
成果を出せる人と出せない人がいる。

 

逆に言えば、
日々の小さな問題について自責思考をもち、

一つずつ対処できる自分に成長していくことで、

いずれどのような状況が来ても成果を出せるようになる。
ひいては変えられないと思っていた周囲の環境すらもプラスへ変えてける影響力を持つに到れる可能性を持っていると言える。

そのためにも、
上手くいかなかった原因を他に求めようとする思考をやめ、
心静かに自分自身の成長に目を向けてみたい。