「人々から尊敬されるような人は、必ず自分より優れた人を尊敬しているもの」
と森信三氏はおっしゃられた。
ロールモデルを持つことは、
自身が目指す目標を具体的にイメージする上で、
必要不可欠である。
しかしながら、
ロールモデルを持ちながら
その教えを効果的に活かせる人と活かせない人に分かれる。
自身の進歩につなげるためには、
ただ忠実に実行するという姿勢に加え、
そこに主体性が必要となってくる。
それは師の言われた事をそのまま何も考えずに行うのではなく、
何故、何のためにそれを行うのかを考える習慣とも言える。
ロールモデルとしている人と、
自分自身とでは、
生まれ育った環境も今に至る背景も当然異なっており、
それを自分に合うものとしてカスタマイズするする事が必要となる。
それゆえに、
具体的な行動そのものをそのまま真似するのではなく、
「その行動はどのような思考のもとで、どんな目的で行っているのか」
とその思考体系にまで深堀りしていき、
「自分がその思考を実行するには、どのような方法があるか」
と置き換えていくとよい。
真似すべきは、その思考体系である。