子育てにおいては、
子供の良いところを見つけ、それを伝える事が何より大切となる。
自己肯定感、自己重要感が高まり、
子供が目標に向けて行動するときの大きな原動力となるからだ。
自尊心の欠如は、行きすぎると
登校拒否や引きこもりなどの問題となって現れるという。
躾はもちろん不可欠であるが、
躾とは相手の至らない点を指摘する行為とも言える。
子供の至らない点にばかり目がいくと、
相手の一挙手一投足にイライラしてしまい、
気づくと注意しかしていない自分に気づく。
躾に躍起になるあまり、
子供の良いところが一切見えなくなっていれば、
自分の在り方を一度見直す必要がある。
1日3回良いところを伝えれば、
1ヶ月で90個、1年で1000個以上の良いところを伝えることとなり、
それが子供の中に蓄積される。
それが自尊心となり、活き活きと主体的に行動するための元となるのだ。
子供にとって親からの評価はとても大きな意味を持つ。
孫正義氏の父は事ある毎に「おまえは天才だ」と言い続けたという。それが揺るぎない自信へと変化していく。
繰り返し繰り返し
「お前はダメだ」
というメッセージを送りつづけるのか、
「ここが良いところだ、ここは素晴らしい」と良さを伝えるのか、
今一度自分の言動を見直してみたい。
子供の良いところに気づくようになると、
子供の至らないところがあまり気にならなくなってくる、という大きな効果もある。
親自身の感情のコントロールが出来るようなるのだ。
それにより、
本当に躾るべきポイントと、
そうでないところが新たな視点で見えてくる。
子供が自分の力で活き活きと生きて行くために必要なものは何か、
今一度考えてみたい。