師の言いつけをただ守り、
繰り返し教えを読み返すだけでは成長できない。
師と自分では育ってきた環境や性格も異なっている。
そのため、師に当てはまることが必ずしもそのままの形で自分に当てはめられる訳ではない。
自分自身に当てはまるように、
教えを自分用に変換させる思考が必要となる。
これは自分勝手に解釈する、という事ではなく、
師が伝えたいことの本質を捉え、
それを具体的事象に応用出来るようにする
根源的な作業といえる。
本質をとらえるとは、
その事の正しい意味を捉えると言うこと。
正しい意味を捉えることで、
漠然と行っていた行動が変わり
質の高い行動となる。
受け身的発想から、
主体的発想へと転換出来る。
「師が大切だといっているが、これは本当はどんな意味があるのか」
「これをすることにより、どのような価値が生まれるのか?」
これを自らの頭で徹底的に考えること。
そして本質を捉えた上で行動に移すこと。
これは人に任せることができない、
個々が必ず通らなければならない大切な作業である。