途方もない逆境に陥った時、
そこから見事に回復を見せた人と、
逆境に埋もれてしまった人とでは、
どのような考え方の違いがあるのだろうか。
成果を出し続けている経営者を見ると、
通常の人では絶望してしまうほどの逆境に必ず見舞われているが、
あきらめることなく打つべき手を打ち、
最後には今まで以上の成果を出すに至っている。
成功している経営者に聞くと、
苦境に陥っているとき、
「自分が望む結果を得るための過程である」ととらえて、
まるでドラマのように逆境から復活するストーリーを頭の中に描いている。
「あのような苦境があったからこそ、今の自分がある」といえるような
ゴールを強烈にイメージしている。
また、
その逆境から立ち直るだけでなく、
その逆境があったからこそ得られたプラスの成果を
手に入れる事を心掛けている。
「もうダメかもしれない」とか、
「なぜこんなことばかり起きるのか」などと考えていると、
その苦境から脱するための思考ができなくなる。
その苦境から逃れようとして、
何もしないという選択肢をとってしまうことすらある。
生きている限り必ず苦境は訪れるが、
それに対して動じない心を持ち、
その状況を糧にできるかどうかは上記のような心構えいかんに
よるのである。