子供に謝らせることが目的になると、問題行動を繰り返すことになる

子育てにおいては、
子供がよくない行為をしたとき、
「謝らせること」「反省させること」に
目的をおかないほうがよい。
 
子供が心の底から納得せずに、
表面上、形だけ謝った(反省した)としても
同じことは何度でも繰り返されるからだ。
 
形だけ謝らせることに
何の意味もない。
 
親として理解できない行動であっても、
まずは子供の視点に立ち、
なぜその行動をとったのか、
その背景にはどんな感情があり、どんな思考があったのか
を理解しようと努めるべきである。
 
子供自身、
うまく言語化できない場合が多いので、
問いかけながらその答えを
一緒に導き出していく辛抱強いスタンスが必要となる。
 
すべての行動には、
意図している、していないにかかわらず、
何らかの理由、原因がある。
その原因が、
時として親の接し方に問題がある場合もあるのだ。
日々、親が一方的なコミュニケーションを積みかねていては、
子供が自身の思考感情を抑圧するようになる。
子供の感情を理解しようとせず、
「言い訳はやめなさい」と一喝したり、
「それは違うだろ」と正論をぶつけてすぐに相手を黙らせることを繰り返していては、
やがて子供は自身の感情、考えを表現できないことにより、
不満を蓄積するようになる。
 
その結果、
問題行動として噴出している場合が多いのだ。
 
親としての接し方に問題は無かったか、
そのような視点も含め、
常に子供の感情、考えを理解しようと努めること。
親に受容されている、
話を聞いてもらえると思えば、
子供は自身の気持ちを素直に吐き出し始め、
落ち着きを取り戻し、
自然に自身の行動を反省するようになる。
 
これはすべてのコミュニケーションでも通じる基本的姿勢ともいえる。