他社に勝つためには、
差別化を図り、
自身が得意とする分野に一点集中し
ナンバーワンの地位を獲得することが有効な旨は、
ランチェスター戦略で言われている通り重要である。
しかしながら、
それぞれの独自性が顧客に比較されたとき、
他社の独自性を好む顧客までは自社に取り込むことはできない。
そこで重要なのは、
他社と自社との差を分析し、
その差を失くす工夫をすることである。
その差をなくしていくことで、
他社ならではの独自性が薄れ、
他社のオリジナリティに目を向けていた顧客が、
自社にも目を向け始める。
他社との差を認識し、埋めるための技術に
リバースエンジニアリングというものがある。
競合社の優れた製品を分解し、
その製品の技術を読みとる行為のことを指す。
新しい技術を学習し、
他社と自社の差がどこで図られているかを
認識するためである。
差をなくしていく努力と、
自社の強みのある分野でナンバーワンになる努力を平行して行うことで、
その他社にいる顧客が自社に流れ込んでくるようになる。
この二つの視点を持つようにしたい。