「この方はすごい。この方の話を聞けるならお金を払ってもいい」と思える人に出会うことがある。
そういった方の生い立ちをみると、
人生のある時点で
「自分にはこれしかない」と自分の進む道を決めているようだ。
その時点で勝算はないのだが、
例え収入が下がってもその世界で勝負したいという、
情熱を持って選択している。
ある意味背水の陣で取り組む姿勢から、
自分が選択したジャンルを誰よりも追求し、深め、
情熱と資源を費やし、
他の人を圧倒する価値を獲得するに至っている。
言わば、
自分の命を何に使っていくかを
本音の思いから決定しているのだ。
これを決めることなくして、
様々なジャンルに同じくらい
満遍なく取り組んでいるのなら、
それに命を懸けている人にかなうはずがない。
自分の存在で圧倒的な差別化をはかるためには、
自分が何で生きていくのか、
ドラッカー風に言えば何者として覚えられたいのかを、
自分自身の本音の思いから決断しなくてはならない。
それこそが誰も真似できない参入障壁を築くことにもつながるのだ。
何より自分ならではの圧倒的な価値を提供することができるようになるのだ。