「こんなに頑張っているのに、
思うような成果が上がらない」という状態は、
何故起こるのか。
一つには短期的成果のみに焦点をあてて行動している場合に起きる。
つまり目先の緊急性や快楽に焦点をあてて、
短期的成果を最重視して行動している可能性が高い。
フランクリンコヴィー氏が提唱した有名な概念に、
時間管理マトリックスというものがあり、
自分が何に時間を費やしているのかを確認することが出来る。
その中の第二領域、
つまり
「緊急ではないが、重要なこと」により多くの時間を費やすことが、
自分が満足できる人生を送ることにつながる。
それはいいかえれば、
前回書いた「10年後にどんな自分になっていたいか」を考えることでもある。
自分にとって何が幸せなのか、
最高の自分とはどんな自分か、
達成したことを想像しただけで叫び出したくなるような、心躍る未来像とはどんな未来か?
この答えは誰かに与えられる物ではなく、
自分自身で自問自答しながら、
彫刻を削り出すように明確にして初めて見えてくるものである。
自分にとって重要な、
成果につながる行動は、
その後に導かれるものだ。
その作業を怠った場合は、
目先の緊急なこと、
快楽が得られることに反応するようになる。
これは人間の本能としての自然な反応である。
自分にとっての第二領域とはなにか、
是非ともまとまった時間をとり、
自問自答してみたい。
その思いが強ければ強いほど、
短期的欲求に打ち勝てるようになるだろう。