不易流行とは、原理原則を大切にしたうえで、自ら変化を求めること

松尾芭蕉が残した言葉に、
不易流行というものがある。

いつまでも変わらない本質的なものを大切にする
と同時に、
時代の変化に合わせて
新しい物を取り入れて行かなくてはならない、
という考え方である。

長く繁栄している企業も、
この不易流行の思想に則っている。

どんなに時代が変わっても、
変えてはならない原理原則を捉え、
実行する。
ミッションやビジョンなどもその一つである。

その一方、
それ以外のところは、
変化を先読みして主体的に変化していかなければ、
自然の流れに淘汰されることになる。

しかしながら、
どんな変化も、
不易にあたる変わらない軸を持っていなければ、
その場限りの変化に終わる。
山登りでいえば、
山の麓をぐるぐると回るだけになり、
山頂へ向けて進んでいくことができなくなる。

どちらかに偏っては淘汰される、
両者をバランスよく取り入れて行くことが、
長期的繁栄につながっていくのである。