相談を受けていると、
何をすべきか分かっているのに、
なかなか行動に移せない人が多い事に気づく。
こうしようと考える事と、
それを実際に行動に移すことの間には、
いかに大きな壁があるかが分かる。
そうこうしている内に、
タイミングを逸してしまい、
やらないまま多くの時間が経過してしまうこととなる。
年を取り死の直前に、
「何も思うことは出来なかった」と
振り返る事ほど寂しい事はない。
身の回りの大きな成功を収めた人は、
ほぼ例外なく初めに失敗を数多く繰り返している。
歴史に残る経営者であっても、
大きな失敗を繰り返しているのだ。
まるで失敗が成功の条件のようにさえ思える程だ。
失敗の中から、
「こうすればうまくいくのではないか」という成功の要諦のようなものが見えてくる。
それを繰り返すことで、
更に失敗のパターンと改善案を蓄積する事ができ、
同類の失敗をあらかじめ予防する事が出来るようになるる。
これが見えない資産として積み重なり、
右肩上がりに成長していくための、
土台となっていく。
このプロセスを繰り返す事で、
自信も蓄積されていく。
つまりは、
うまくいったから一歩進んだ訳ではないのだ。
行動して失敗したとしても、そこからパターンが得られれば一歩進んだと言えるのである。
この認識のもと、
どんな小さな事でもよいので行動し、
行動する度に(それが成功であっても、失敗であっても)
今後の成功に繋げるためのパターンを
確実に蓄積する事を目的として、
確実な一歩を歩んでいきたい。