あきらめなければ負けはない、という言葉に逃げてはいないか

レジリエンスという言葉がある。
折れない心、あきらめない心といった意味合いだが、
この言葉にも注意が必要である。

あきらめなければ失敗はない、
という言葉はその通りだが、
得てして結果を出さなくても良い言い訳に
使われてしまうことがある。

結果には必ず期限がつきものだ。
「ある期限までに実現できなければ後がない」
という危機感があるのと無いのとでは
その努力の真剣さに大きな違いが出てくる。

期限までに実現すべく、
全力で取り組む、
その結果実現出来なかったときに、
初めてレジリエンスという言葉が意味を持ってくるのだ。

初めからいつか実現できればいいという
レベルで考えていては、
いつまでも実現出来ない事となる。

松下幸之助氏は、
毎日が真剣で勝負する気持ちだったという。
竹刀ではなく真剣で戦うとき、
自分が切られることで命に関わってくる。

そのくらいの真剣さで毎日を積み重ねてこそ、
自分の思いは実現できるのであるし、
より真摯なあきらめない心を持つことが出来るのだ。

ある期限にまで出来なければ敗北である、
という強い危機感を持って、
全力で取り組んでこそのレジリエンスなのである。