自分を変える前に、目標を定めることが大切

「この仕事は自分に合っていないのではないか」、
という相談を受けることが良くある。

このようなとき、
「まずは三年頑張ってみなさい」とか、
「仕事を変えずに自分を変えて、成長させなさい」といった言葉をかける方も多いが、
注意が必要である。

外部の環境に合わせて自分を変えていくことは大切な視点だが、
そこに自分の目標が織り込まれているかが
非常に重要となる。

目標が無いままに、
ただ無闇に自分を変えたとしても
その環境によっては思いもよらない場所へたどり着く可能性がある。

会社の意向で様々な部署に異動させられ、
そこで一生懸命頑張っても、
10年後、20年後に大きなスキルは身につかない場合がある。

イチローなど一流のスポーツ選手は、
自身がたどり着きたいゴールを
早くから明確に決めており、
それ以外の選択肢は捨てて、
その上で自分を柔軟に変化させ、成長させてきたのだ。

ゴールが定まってこそ、
自分に不足している物も見えて来て、
主体的に自分を成長させることが出来るようになる。

その結果、
いずれはその道で第一人者となる境地に達することができるのだ。
ゴールを決めるのは早ければ早い方がよい。

自分を変えるのは、
自分がゴールを設定し、
そこを見据えた上で行うべきである。

その軸も無いまま、
ただ外部環境に合わせて自分を変えても、
思いも寄らない場所にたどり着くことになり、
10年後に「こんなはずではなかった」と
思うことにもなりかねない。

大切なのは
まず自分が目指すゴールを決める事である。

その上で、
今いる環境が目標から大きく外れるのであれば、
その環境を変えてもかまわないのである。