「外から与えられた動機か」、「自分の心の内から湧き出る動機か」によって成果は大きく変わってくる

以前、
成果を出している方
自身が達成したい目標について
動機の質にこだわっているという事を書いた。

それが自分が心からやりたいと思える動機なのか、
もしくはやむを得ない事情で、
しかたなく取り組んでいるという動機なのか、
このいずれかによって、
この先得られる成果が大きく異なってくるのである。

とある仕事について、
「この仕事をしないと給料がもらえないから」
「この仕事をしないと上司に怒られるから」
という外から与えられた動機で取り組む場合と、
「この仕事を追求して、この分野の第一人者になりたい」
といった自分の心の内から生じた動機で取り組む場合では、
その後の取り組み姿勢に大きな違いが生じてくるのである。

外から与えられた動機については、
その基準が満たされればその行動をすぐにやめてしまい、
また、その基準そのものも外の環境によりブレやすくなり、
その行動を行うことが苦痛で仕方なくなる。

必然的に、
限りなく手を抜いて必要最低限のことだけをやろうという意識となり、
得られる成果が最低限のものとなる。

反対に、
自分の心のうちから与えられた動機については、
誰に何を言われなくても、
上を目指そうとして深く追求し、
その行動そのものに意味を見出しているため、
高い基準を持って自律的に追求することができるのである。

失敗しても諦めることなく、
どうしたらうまくいくだろうか、ということを
意識しないでも自然に考えられるようになるのである。

自身が抱いている動機がどちらに属しているものか、
これを今一度冷静に見つめ直す必要がある。
もし外から与えられた動機で行動していた場合、
そのまま無闇やたらに行動しても良い結果にはならないし、
何より日々の行動が苦痛となる。

そのため、
外から与えられた動機を、
自分の内から生まれる動機にリフレーミングするという作業が必要となる。
一つ一つの動機において、
意図的に内発的動機へ定義付けを変えていくことができれば、
目標達成の大きなエンジンを手に入れることになる。