強く信じただけでは、目標は達成できない。

「強く願えば目標は達成できる」という自己啓発の有名な言葉があるが、
目標を描き、
達成したいと強く願っても
達成できる人とできない人に分かれる。
この違いは、
上記の言葉を正しくとらえているかどうかによって生まれてくる。

まず、
自分が心の底から達成したいと思える目標を立てることは
不可欠な作業である。
これがなければ、
どこに向かって何をすればいいか判断出来ず、
自分の行動が適切か、そうでないかを振り返ることも出来ない。

しかしながら、
その目標を強く描くだけでは目標は達成出来ない。
それはなぜか。
その目標を達成するために必要なプロセスを詳細に描けていないからである。
その目標が困難であればあるほど、
立ちはだかる多くの課題を克服する必要が出てくる。

また、その課題を乗り越える内に、
当初想定していなかった問題も次々と発生してくる。

それらに対して、
着実に適切な行動を意図的に積み重ねていかなくてはならない。

そのため、
単に目標を強く信じているだけでは、
これらの作業を自動的に乗り越えていくことはできない。

意図的な作業が必要なのである。
目標達成までにどれくらいの困難が伴うか、
どのような行動をすべきか。
それをいつやるか。

また、どのような問題が起こりうるか、
最悪な事態が起こるとすれば、それはどのような事態か。
それに対して最善な対応はどのような行動か。

これらを意図的に考え、
一つ一つ明確にしていき、
初めてそれを実行に移すことができるようになる。
その作業なしには、
決して目標にたどり着くことはできない。
この作業は時として多大なる労力を伴うものであるが、
目標に対して強く意欲を持っていれば、
それを乗り越えるエネルギーになる。

上記のように、
目標達成の仕組みを正しくとらえて、
単なる楽観主義に陥らないようにしたい。