同じ問題に悩まされる方と、同じ問題が起きない方の違いとは

主体変容という言葉がある。
まず自分に目を向けて、
自分自身を変えていくことによって、
問題を解決していくという視点の事である。

問題が起きたとき、
その問題の一つ一つに対処していくことは大切な事だが、
問題が発生する対象だけを見つめていても、
次々に同じような問題が発生してしまう。

ある人にとっては大変な問題で解決に時間を要するものであっても、
ある人にとっては簡単に解決してしまう場合がある。
またある人にとっては、
同じような問題が繰り返しているのに対して、
ある人にとっては、
同じ問題が繰り返し起きない場合もある。

この違いは、当然ではあるが、
問題に対処する人(問題に働きかけている人)の違いにより生まれている。

その人の問題に対する考え方、対処の仕方が違うのである。
そのため、
前者の方が行っている思考から、
後者の方が取っているような問題解決の方法へと、
自分を変えていくという意識が必要である。

部下への教育であれば、
うまく出来ない部下を怒鳴り続けるのではなく、
自分に目を向けてより教育を成功させている方の思考を取り入れて、実践する中で自分を成長させていこうとする姿勢が必要である。

自分が変わることで、
解決出来ない問題だと思えていたことが解決できるようになる。

また、
目には見えない問題の本質について、
因果関係を見つけだすことが出来たら(これは簡単には見つかるものではないが)、
その真の原因に働きかけていくことによって、
類似の問題再発を事前に防ぐ事が出来るようになる。

言い換えれば、
防ぐ自分へとまず自分が変わる事が大切である。
自分が変わることでしか、
問題について真の解決は出来ないのである。

あわててしまうときほど
「艱難汝を玉とす」の精神で、
自分を成長させるチャンスととらえ、
実際に変えていける人こそ、
問題から自由になれるのである。