仕事でも家庭でも、
上司として親として素晴らしい成果を出されている方に
お話を伺ったことがある。
成果を出せずに解散しかけのチームも、
その方がまとめると大きな成果を上げられるようになり、
また家庭でも子供たち持っている力を発現させられる
卓越した力をもっておられる。
どのようなことを心掛けているか聞いたところ、
様々なポイントがあるのだが、
一番心に残ったのは、
『主体となる自分が、適切な目標をもって変わっていくこと』が
重要であるという事実である。
チームをうまくまとめられなかった方は、
チームメンバーを変えることだけに躍起になってしまい、
「卓越した成果を上げるチームリーダーになる」という、
自分自身の目標を定めていない場合が多いのである。
自分自身に対して適切な目標を持っていないと、
自分自身を見つめる機会を持てなくなるのである。
・卓越したチームリーダとはどのような存在か
・自分はどのようなふるまいをしていて、何が足りないのか
・それはどうすれば身に着けられるのか
など、
まずは主体的に自分を変えていくことができるかどうか、
それが一番重要な事なのである。
自分を変えることができない方に、
チームメンバーを変えることはできない。
自分を変えることができない方に、
子供を良い方向へ導く事はできない。
ここでも、
松下幸之助氏が言っている『主体変容』の考え方が
あてはまるのである。
こうしたプロセスを経て身につけられたスキルは、
一生の財産となって自分に蓄積され、
他の方がまとめられないようなチームも、
まとめられるような存在になることができるようになる。
今一度、
主体変容の視点で自分自身の目標を持ち、
まずは自分から主体的に変わること。
そして、
自分の中に無形の資産を積み上げていくこと。
それこそが、
自分を取り巻く環境を含めて大きな成果を出すために、
最も近道であり、かつ最も堅実な方法なのである。