最終目的に儲けることを定めると、何故失敗するのか

最初にどのようなゴール設定をするかが、
今現在のパフォーマンスに与える影響はとてつもなく大きい。

例えば、
利益(儲け)を得ることを最終目的とした場合と、
人々に価値を与えることを最終目的とした場合とでは、
今現在どのような行動をとるべきかがまるで違ってくる。

利益を第一に考えるのであれば、
提供するサービスの価値を高めるよりも
いかにトレンドに乗るかを重視して自身の戦略を考えようとする。

そのものに価値があるかどうかに関係なく、
今現在流行しているもの、
今現在人々が良い、というものをひたすらに追いかけようとする。

結果、
同じく人々の流行をとらえようとする競合との間に繰り広げられる戦いに疲弊し、
どこを目指したらよいか分からなくなるのだ。
軸を人々の流行に置く限りにおいては、
その流行に振り回され山のふもとをぐるぐると回り続けることとなる。

重要なのは、
人々の期待を超える価値を提供すること。
一時的な流行ではなく、
普遍的な価値、人々の心を動かす価値を提供することで
競合と競争しようとすることだ。

競合よりも高い価値を提供できれば、
必ず人々は価値が高いほうを選択するようになる。

だからこそ、
儲けを最終目的にしてはいけない。
二度とない人生の中で、
どれだけ高い価値を人々に与えられるか。

そこを最終目的として定めることで、
今現在どのような行動をとるべきかがまるで異なってくるのである。

儲けに振り回されて行動している競合と比べ、
一歩一歩の歩みで着実に差が生じてくるのである。

価値はその事業や提供する人の価値観により
必ずしも同じ答えではないかも知れない。
しかし、人々の心を突き動かし、
高い感動を与える価値を提供するといった意味では共通している。

自身がその価値を実現するにつれ、
儲けは必然的に生じてくるようになる。
価値が高いものに必然的に集まってくる。
そして価値を提供できないものは、
いかに小手先の戦術を用いても、
その戦いには勝てないのである。

自らが歩き始める前に、
自身がどこに最終目的を定めるのか、
これは決定的に重要なことなのである。