次々と高い目標を達成している方は、
「なんのために、それをやるのか」という
動機が非常に重要であると意識している。
その動機が弱ければ達成できない(達成するまで努力を継続できない)し、
その動機が本心からのものでなければ、
やはり最後まで行動し続けることが出来なくなる。
反対に、
その動機が強いものであれば、
つまり
自分自身の本心に沿ったものであり、
「自分は何のために命を使うのか」という
人生の使命につながっているものであれば、
達成の確率は飛躍的に上昇する。
何故なら、
その目標を思うだけで感情が動くようになり、
達成したいという執着心や、
どうしたら達成できるかをしつこく考え続ける集中力や、
行動せずにはいられない気持ちや、
実際に量と質が高い行動をやり続ける熱意が
自然と湧いてくるからである。
注意したいのは、
「なんのためにそれをしたいか」を自分で分かっていると思っていても、
それが不十分である場合が多いことだ。
自分が本当はそう思っていないのに、
世間や権威のある他の誰かからやるべきだという意見があったため、
常識的にそうすべきだという目的を持っている場合や、
例えば、
「最低限の生活費を稼ぐため」といったように、
心沸き立つような動機ではなく、
人生の使命といえるような強い動機と結びついていない場合は、
やはり義務感が先行してしまい、
それを達成することが困難となる。
その場合は、
一度自分で疑いないと思っている動機についても、
改めて「自分は何に自分の命を使っていきたいか」という
人生の本音から思える目的を見つけることから、
遠回りであっても考える必要がある。
その目的が見つかれば、
そこに関連して個々の目標の動機を紐付けることができるようになり、
無味乾燥な目標から、
見るだけで心震えるような目標に変えていくことができるのである。
目標は達成した瞬間よりも、
達成するまでのプロセスに多くの時間を使う。
だからこそ、
達成するまでに一生懸命に考え、行動する時間そのものを
かけがえのない時間にすることが、
人生の質を高めるために重要となる。
そのプロセスをかけがえのない時間とするためにも、
何故その目標を達成したいのか、
その動機が何よりも重要となるのである。
心からの動機に紐付いた目標は、
その達成に向けた時間そのものも必ずかけがえのないものとなる。
そのような時間を少しでも多く持つために、
遠回りのようであっても、
今一度「自分自身の命を何に使っていくか」について、
じっくりと考える時間をとってみたい。