自分が好きな仕事が出来れば、お金など無くても良いと考える時は注意が必要である。
どんなに美しい活動であっても、
収益がなければそれを継続していくことは出来ない。
自分が心から望む生き方を実現しようとするとき、そこにはそこでどれくらいの収益が得られるのか、といったビジネス的側面が必ず関わってくる。
NPO法人であっても、
活動を継続するための利益を得ることを意識している。
資金が底をつき活動が継続出来ずに、
結局望まない労働で生活費を稼ぐことになれば、
本末転倒なのである。
それでは、
自分の好きな仕事をするとともに、
収益をあげるにはどうしたらよいか。
それは、
その仕事が価値を生み出すかどうか、
言い換えれば、
人のためになる行為であり、
お金を支払いたいと思ってもらえるものかどうか、
が重要となる。
その活動に価値があると思えなければ、
例え一円であっても高いと感じるし、
反対に自分にとって大きな価値があると思えれば、
大金を払っても安いと感じる。
故に自分が提供する価値のレベルを測る物差しでもあるのだ。
より大きな価値を与えることを目指す過程で、
それが需要にマッチすれば、
必然的により大きな対価が得られる事となる。
だからこそ、
自分の活動、サービスが人々にどれだけの価値を与えるものであるか、
そしてこれからどれほどのレベルで与えていきたいのかを、真剣に考える事が求められる。
人々が価値を感じるにはいくつかのポイントがある。
無条件で心をふるわせられるという感覚的なものから、
この投資が長期的に見てより大きなリターンとなって返ってくると思えると、
高くても惜しくないと思える。
自身が提供するサービスの価値を高める事を、
生涯を通じて試行錯誤しながら追求していくことで、
物心ともに満たされる未来が訪れるのである。