子育てにおいては、
自分から進んで物事に取り組む姿勢を育むことが重要である。
親がなんでもこうすべきだという行動を指示したり、
正解を先回りして伝えることを繰り返す結果、
なんでも人に聞かないと自分では決められないようになる。
自分から進んで取り組むようになるためには、
どう導けばよいか。
まずやらせてみる。
失敗しそうになっても口を出さない。
重要なのは子供が自分で選択をおこなったという事である。
失敗したら何かを気づかせる。
どうすればよかったか、
次はどうすればうまくいくと思うか、
聞いてみる。
自分なりの視点で気づきが出てくればよい兆候である。
その気づきは抜けがあっても、
完璧でなくてもかまわない、
その気づきを試してみることが重要である。
すると気づきの質があがってくるのである。
何より、
その気づきのサイクルを回し始めることで、
上達の速度が加速度的にあがってくるのである。
少しでも上達する実感があれば、
物事は楽しくなってくる。
スポーツにおいても、
「上手くなるために〇〇の練習をやりなさい」
といくら説得しても
子供がスポーツを楽しんでなければその練習は身にならない。
そのスポーツが大好きであれば、
自ずから一生懸命取り組む。
そして自ずから探求心が湧く。
そして今まで以上に
「どうしたらもっと上手になれるか」と
自分から考え始めるようになる。
大人が教えるよりももっと多くのことに気づき始める。
子供が自分の考えを整理できず言葉足らずの時は、
「こういうことだよね」と先回りして回答せず、
辛抱強く、
相手が自分の言葉で表現するまで待つ、
という事も必要となるだろう。
長期的な目的を持ち、
短期的結果を求めず、
OSの部分となる生きる力を身に着けることに時間をかけることが、
結果的に子供をさらなる高みに成長させることにつながるのである。